■不具合の原因は「カタカナでなく漢字だったから」――三菱東京UFJのシステム障害
NHKのニュースでは、「文字コードを間違えていたためにセブン銀行側が受け付けなかった」とのことだったが、上記記事によると「カタカナで転送すべきデータを漢字で処理していたから」ということだった。
社外の6000人のSEを動員し、3300億円の投資をしてシステム統合をした結果が、このザマかと外部の人間が言うのはたやすい。
しかし、銀行側としては面目丸潰れ。予想通り、マスメディアの恰好の餌食となった。
銀行内のシステムのチェックは24時間何度でもできるが、外部との接続テストは外部機関との調整が必要であり、そう何度もテストできるものではない。
とはいえ、接続テストを全くやっていなかったなどという愚は考えられないので、外部との接続テスト項目に漏れがあったということになる。
これは推測ではあるが、社外の6000人のSEを動員したといっても、おそらくは金融システムの知識を知らない人間が大半だろう。
元請けのシステム開発企業に派遣として呼ばれた二次請け、三次請けの下請けのIT企業が、テスト要員として従事していたに過ぎないと思う。6000人のSEではなく、一部はデバッカー(テスト要員)だったと言うのが正しいだろう。
6000人のSEのなかで、本来の業務仕様、システム仕様を知っている者だけが、システム統合のテスト項目を設定できる。
最終的な責任は銀行にあるが、直接責められるべきはテスト項目を設定した担当者だ。次に相互チェックをしてテスト項目漏れを発見することができなかったチームとチームリーダー。
会社員時代、とある銀行の金融システムの構築に携わったことがある。
金融システムは社会の基盤であり、通常のITシステムとは異なる。このため、不具合発生時の社会的な影響は大きい。マスメディア報道も大々的に報道される。
そうした社会的責任の重大さから、現場は常に張りつめた空気が漂う。不夜城と化した24時間体制の職場、システム移行や統合作業、大規模なテスト作業は普段の利用者が減る休日や連休に実施されるので、年末年始、GW、盆休みが常時出勤となる。
自らも経験しているので、システム開発者側の苦労はよくわかるつもりだが、今回の「事故」は今後のシステム統合にケチがついてしまった。
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2004年末時点の
UFJ再編劇の途中経過
歴史的意味を解き明かす