その名は「TREview」(トレビュー)。
■http://treview.jp/
いわゆるトラックバックセンターである。
トラックバックセンターは、既に多くの団体・個人により運営されているが、NTTコミュニケーションズという大手プロバイダが運営を開始したという意義は大きい。
事前登録が必要なトラックバックセンター
利用には事前登録が必要だ。
既存の多くのトラックバックセンターが、自由にトラックバックの登録ができるのに対し、事前登録をしなければならない理由は何か?
1.スパム記事などのカテゴリに関係のないトラックバックを受信することを防ぐため。
2.良質な記事のトラックバックのみを受信できるように、トラックバック実行者に対して牽制をするため。
3.トラックバックした記事に対しての「TREview」その他での利用を承諾させるため。
こんな感じだろうか。
利用規約上の問題点
上記で挙げた、考えられる事前登録の目的において、1〜2は理解できる。
サイトの健全な運営のためには必要だろう。
しかし、3については重大な懸念がある。
「TREview」の利用規約には次の記載がある。
■「TREview」利用規約 より引用。
http://tb.treview.jp/guide/privacy.html
※クリックで拡大
第10条(ブログ情報の著作権)
1.ブログ情報のうち、記事及びコメントにかかる著作権は、当該記事又はコメントを投稿した会員に帰属するものとします。但し、会員は、本サービスサイト及び当社が運営するその他のWEBサイトの運営の目的に限り、対価の請求をすることなく、以下に定める権利を当社に対して許諾することを予め承諾します。なお、当該権利許諾は、会員が会員資格を喪失した後においても、有効に存続するものとします。
(1)本サービスサイトおよび当社が運営するその他のWEBサイトの画面において、会員が投稿した記事の全部又は一部を複製する権利、公衆送信する権利
(2)会員が投稿した記事の全部又は一部が表示される本サービスサイトおよび当社が運営するその他のWEBサイトの画面において、当社が選定する任意のコンテンツ(第三者が投稿した記事又はコメントを含みますがこれらに限られません)を表示する権利
(3)会員が投稿した記事の全部又は一部が表示される本サービスサイトおよび当社が運営するその他のWEBサイトの画面において、当社又は第三者の有料又は無料の広告を掲載する権利
(4)前各号に定める権利を当社の委託業者及び共同事業運営者に再許諾する権利
2.会員は、当社に対して、本サービスサイトおよび当社が運営するその他のWEBサイトの画面において表示される自己が投稿した記事に関する著作者人格権を一切行使してはならないものとします。
3.会員は、自己が投稿した記事に関する著作権を第三者に譲渡する場合、当該第三者をして本条に定める内容を承諾させるものとします。
これを読んだ人はどう受け取るだろうか。
私は、こう受け取った。
・トラックバックされた記事については、記事全文をNTTコミュニケーションズの運営する他のサイトに複製して掲載する。
・トラックバックされた記事を掲載したサイト上にて、広告を掲載して営利活動をする。
・NTTコミュニケーションズ以外の関連会社・委託会社に情報を譲渡して利用する。
・上記の点について、記事をトラックバックした者(会員登録者)からの一切不服申し立てを認めない。
つまり、
「トラックバックした記事を(著作権を無視して)再利用するけど、文句はいうなよ」
こういうことである。
NTTコミュニケーションズの本当の目的は何か
「優良なレビュー記事を多くの人・企業の目につきやすいようにする」というのであれば、トラックバックをするブロガーとしては利用価値がある。
しかし、これが自社や関連会社の広告収入のためにその他のサイト・企業に記事内容を自由に複製され、利用されたのでは、たまったものではない。
利用規約の問題箇所は無効
利用規約には「自己が投稿した記事に関する著作者人格権を一切行使してはならない」とある。
記事を複製利用し、著作者人格権の行使も認めないという点については、著作権法上、問題がある。
もちろん、著作権法 > 利用規約 であるから、たとえ利用規約で謳っていたとしても、この利用規約に掲載されている問題箇所は無効だ。
利用規約の改正を求む
この御時世なので、NTTコミュニケーションズがトラックバックされた記事の複製・他サイトでの公衆送信を行うとは考えたくはない。
「TREview」のサイトにて、記事内容を見やすいような形でレイアウトして表示することは問題はなかろう。
しかし、トラックバックされた記事内容を他のサイトでも利用するというのは、記事投稿するブロガーとしては理解しがたく、憂慮すべきことである。
NTTコミュニケーションズは他サイトへの記事の複製・流用をしないというのであれば、利用規約の誤解を受けやすい箇所について、改正をすべきだ。
会員登録は自己責任で
懸念事項はあるものの、それでも利用したいという人がいるならば、納得の上で会員登録すればいいとは思う。
ちなみに私は、この利用規約をひととおり読んで、こうした懸念事項を見つけたので、今回は会員登録を見送った。
いままで通り、「優良なレビュー記事を多くの人・企業の目につきやすいようにする」という目的の既存トラックバックセンターを利用することにした。
+++++
利用規約や約款のたぐいは、利用者側にとって読みづらく、得てしてサービス提供側にとって都合のよい書き方をされることが多いのだが、改めてこうした規約をよく読むことの重要性を再認識させられた一件だった。
追記 : 利用規約改正へ
2007年8月14日現在、利用規約上の問題箇所については、改正される見通し。
■NTTコミュニケーションズ「TREview」利用規約改正へ
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完全にドンビキして登録見送りにした人っす(^^ゞ
「えー そんな規約うたっているところに登録してまで使う場所だと思わない〜
それで、商品券とかもらえますぅ〜 とか全然魅力感じませーん(毒w」
って考えたσ( ̄∇ ̄;)←性格悪&極悪?
・・・最近、TBはほとんどつかってなかったり(汗
使う機会があまりないです。。。
そんな、積極的に自分のエントリーを売り込めるほどのものを書き上げて
いないというのもありますがヾ(- -;)
カエル変態道を極めますわっ(泣笑w
アシスト よろぴく(爆)
深く、深く、反省しています。