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2007年04月06日

ホンダ レジェンド 試乗インプレッション その3

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5.ハンドリング
・高速道走行

3500cc、国産初の300馬力ということで、加速力は鋭い。
どっしりとした加速だが、それを感じさせない加速感である。
1,760kgもある重量級だが、その重さを全く感じさせない。

V6のSOHCエンジンなのだが、これで充分な気がする。
シンプルな構造なので燃費にもよい。
なによりSOHCで300馬力を捻り出しているのだから、さすがエンジンのホンダである。
ただ、ライバル車がDOHCでV8とかなので、スペック的には見劣りがするのは否めない。

SAから高速レーンに合流するときの加速は一気に100kmまで到達することができ、合流もスムースだ。

AWDによる接地感はありありと感じられ、直進安定性もよく、不安なく走行ができる。

試乗は快晴の日だったが、雨の日に乗れば、もっと感じることができただろう。


・IHCC

前車追従型のクルーズコントロール。
よくできている。設定した速度で走行していて、前走行車が減速すればこちらも減速し、一定の車間距離を保つし、前走行車が加速すれば、こちらも加速して追従する。

一般道でも使用できるが、動作の下限速度は40km/hまでで、それ以下になるとIHCCは解除される。
ハンドル上のスイッチで加速・減速ができるが、1.5km/h刻みのため、グイグイッと加速あるいは減速することができない。自分が昔乗っていたUSアコードワゴンのクルーズコントロールは、速度区切りの設定に幅があってほぼ思い通りの加減速ができたのだが、このモッサリした加減速は、改善の余地ありだと思う。


・一般路走行

スポーツ志向のクルマということで、足回りが硬めなのかと思いきや、意外に柔らかめだ。
段差をきちんと吸収していなす。下から突き上げる、という不快感はない。
このあたりは、高級車としてのラグジュアリーな面を持たせているのだろう。
ただ、一般路走行では、走って楽しいなあと感じることは少ない。
やはりこのクルマは高速道や山道を走って楽しむタイプのクルマだろう。


・乗り心地

たっぷりしたシートで疲れは感じさせない。
高速道、一般道ともに硬すぎたりフワフワした感じはない。


・SH−AWD

レジェンド最大のウリはSH−AWDといって過言ではない。
4輪で曲がる、という明確な発想で、状況に応じて4輪に独立して駆動力を与える機構だ。
メーター内にSH−AWDの4輪への駆動配分を示すインジケーターがあるのだが、コーナーを旋回中には、ハンドルのスポーク部分でそれが隠れてしまうので、見ることができない。

自分はこのレジェンドを熊本県阿蘇のミルクロード、阿蘇パノラマライン、やまなみハイウェイに持ち込んで走らせたのだが、その機能のすばらしさに舌を巻いた。

いつもなら、このコーナーをこのスピードで曲がるのはコワイ、と思えるコーナーでも、全く不安がなく駆け抜けることができる。

コーナー旋回中に、パドルシフトにより低速ギアに入れ、コーナーを抜けるときに一気に加速すると、狙ったライン通りにコーナーのトレースが可能だ。
自車のライン内を思った通りのトレースをすることができる。まさにオン・ザ・レール感覚である。

このときに、メーター内のSH−AWDインジケーターをチラッと見ると、なるほどリアタイアとか右側あるいは左側が増速されていることがわかる。


・パドルシフト
legend50.gif
SH−AWDを引き立てるのは、このパドルシフトだ。
シフトレバーや、ハンドル上のスイッチでシフトを操作するよりは、使い易いと思う。
シフトレバーでマニュアル操作するのは、はっきり言ってまどろっこしい。

注文をつけるとすれば、パドルシフトの長さが短いということだ。ハンドル上部にちょこっと”+”、”−”が覗かせている程度。長さにして、指4本分である。もう少し長いと操作しやすいような気もするのだが、それだと、ウィンカーやワイパーのスティックに干渉して逆に操作しずらいのかも知れない。
ここは開発するときもイロイロあったところじゃないだろうか。

ホンダのシーケンシャルシフト(マニュアルシフト)は切替えがスムーズということで有名だ。
シフトダウンも、シフトアップもタイムラグがない、と言っていい。
勝手にロックアップしたりしないのもいい。
  
自分の持つクルマもホンダのシーケンシャルシフト付きのセダンだが、さらに洗練されている感じである。
シフトショックもほとんど感じられない。


・取り回し

最小回転半径は5.8m。
自分の持つクルマの最小回転半径は6.0mなので、取り回しは楽々である。
後方視界も見通しがいい。レジェンドの横幅は1,845mmと大きめなのだが、そんなに大きさを感じさせない。
普段小さなクルマに乗っている人が、レジェンドを運転すれば、この大きさは持て余すかも知れないが、普段大きなクルマに乗っている人には、抵抗感はないと思う。   

とはいえ、北米市場をメインにしているのですべての日本の道向きではない。もっともこれに乗る人は、もともと狭い道などは走らないであろうが。


・その他の気になる点

このクラスのクルマにしてはロードノイズをよく拾う。
エンジンの音はシュイーンと小さく響くが、それよりもロードノイズが大きい。
高級車なんだからもっと静かでもいいんじゃないかとも思う。これは235/50というタイヤサイズやタイヤの銘柄もあるのだろうが、スポーツ志向のクルマなのでこれはこれでいいのかとも思う。


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6.ユーテリティ
・DVDナビ

操作はコンソール上のダイヤルで行う。
自分は直感的な操作ができるタッチパネルが好みなのだが、ナビ画面が上部に位置し、着座位置からは画面に手が届かないので、ダイヤル操作になったようである。

選択は階層になっていて、目的地や経由地はダイヤルを廻し、実行ボタンを押す、という操作をして繰り返してやっと辿りつく。   
なんだかわずらわしいなぁと思っていたら、音声認識ができるということがわかった。

ハンドル左下についている「通話ボタン」を押すと、音声認識モードになり、ナビに目的地や経由地を告げると認識してナビ設定をしてくれる仕組みだ。エアコンの温度設定も行える。
これが結構使える。なかなかに精度が高い。

操作マニュアルを見ずに、これはなんだろうとハンドルに付いている操作ボタンを押すと、オーディオが一時停止し、マイクから音を拾おうとする。

ここで適当なことをしゃべっていると、「あつい」と認識され、温度設定を1度下げる設定をした。

へーこんな機能があるのか、おもしろい!と思い、「あつい!あつい!あつい!」と連呼していると、こんどは「トイレ」と認識されてしまった。

じゃあトイレと言ったら、どうなるんだ?と思い、「トイレ!トイレ!トイレ!」と連呼すると、こんどは「カレーハウス」と認識されてしまった。

どうやら、1回のみ発声すればいいらしい。これは操作マニュアルを見ていない自分が悪いのだが。
音声認識システムに登録されていない言葉があると、それに類似した発声のものを認識するようだ。

きちんと発声して操作すれば、きちんと使える機能である。
運転中でもある程度のナビ操作ができるのは、これはありがたい。


7.燃費
郊外の一般道、高速道路、市街地走行を含め、約380kmの走行で平均燃費は9.1km/リットルであった。このサイズならばそう悪くはない燃費だろう。

メーター内表示で、瞬間燃費表示ができるのだが、これはほとんど意味がない。
アクセルOFFなら30km/リットル近くになるし、加速中は3km/リットルで表示される。
一定のアクセルワークで定速巡航しているときは10km/リットル前後を示す。
燃費に気を使った運転をさせるために表示をするという意味合いがあるのだろうが、表示ばかり気にして前方視認が疎かになるようであれば逆に危険だ。


8.総括
国内初の300馬力、4輪に独立した駆動力を与えるSH−AWDを搭載し、数々のデジタルデバイスを搭載したホンダのフラッグシップセダンは、さすがホンダのクルマと言える。

文字通り、4輪で曲がるという発想のクルマだ。

スポーツ志向なのだが、ラグジュアリー志向でもあり、どちらを向いているのかがいまいちわかりにくい。ホンダのフラッグシップ・カーだからなんでも詰め込みました、的な感じがする。

いまはワン・グレードのみの展開だが、サスをガチガチに硬めにするなどした、もっと完全なスポーツ志向のグレードがあってもいいと思う。

高速道、山道を走行中はボディサイズや重量を感じさせない走りができ、まさしくコーナリングマシンという感じだが、一般道ではあまり楽しさを感じない。ごく普通のクルマだ。

本体価格は500万円だが、この価格に見合っているのかと言われれば、意見は分かれることだろう。

実際、国内での販売成績は芳しくない。
もともと、このクルマは北米市場向けにアキュラRLとして作られたものなので、ホンダとしては国内で売れなくてもそれは予測通りかも知れない。

アコードのシャシーを流用し、FFにAWDを載せて500万円というのは、他メーカーのライバル車種と比較してコストパフォーマンスに劣るという見方もできる。

ただ、SH−AWD機構のデキはすばらしく、このために金払ってもいいんじゃないかとも思う。

このSH−AWDをレジェンドだけに搭載するのはもったいない。
インテグラやシビッククラスのクルマにSH−AWDとパドルシフトを搭載し、ハイパワーなエンジンを積めば、ランサーエボリューションやインプレッサWRXの購買者を一気に引き寄せることができるんじゃないかと思う。




私は以前はこの手のクルマが大好きで、カーディーラーにもよくそれは知られていて、それが今回このクルマを1日借りることができた理由なのだが、最近はこの手のクルマじゃなくてもいいんじゃないかと思うようになった。

それは300馬力もあって、こんなデカいクルマ、日本国内でどこ走らせるんだよという気持ちと、エコ意識の高まりから来ている。

ということで次に乗りたいクルマは、程よいサイズで燃費がよいハイブリッドカーのほうに傾いている。
 

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ホンダ レジェンド 公式サイト


ホンダ レジェンド 試乗インプレッション その1
ホンダ レジェンド 試乗インプレッション その2


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posted by しん at 22:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ はてなブックマーク - ホンダ レジェンド 試乗インプレッション その3
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