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2009年09月27日

仕事ができる人は「負け方」がうまい

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仕事ができる人は「負け方」がうまい

仕事ができる人は「負け方」がうまい」を読了。

著者の宋文洲氏はコンサルティング集団ソフトブレーンの創業者である。

本書はビジネス書に分類されるものだが、堅苦しいビジネス書というよりもビジネス・エッセイという感じだ。

"仕事ができる人は「負け方」がうまい"というタイトルは本書全体の内容を現わしたものではない。テーマはビジネスに限らず、生活、社会など多岐に及ぶ。歯に着せぬ言葉の数々は現場で百戦錬磨してきたからこそ言えるのだろう。

いろいろなテーマで書かれているが、個人的にピン!ときたものが「ビジネスに友人関係を持ちこむと失敗する」というもの。

著者曰く、友人とともに立ち上げたビジネスは必ず失敗する。ビジネスの場では利害が伴うので、そこに友人関係を持ちこむとビジネスの成果も友人関係もこじれる要因となりうる。自分のビジネスなのに他人任せにしたり、何かトラブルが起きたときに責任転嫁をし合うようなことが起きる、と。

友人同志でビジネスをやるのは「ビジネスごっこ」をやっているのに過ぎないようにもみえる。和気あいあいな雰囲気だが、そこにビジネスをこなす上での厳しさはなく、そのために得る成果は中途半端なものとなる。それは、友人同士であるが故に決め事や責任範囲が曖昧なものとなり、数値や期限の目標を課さず守らず省みるということをしないからだ。いくらビジネスチームやそのリーダーを気取っても、口は出すが実行力が伴わず所定の成果を出さないのであれば、それはビジネスをやっているとは言い難い。

ビジネスの掟として、交渉・取引の場では相手が右手で握手をしながら左手でジャブを繰り出してくるのが常だ。よくいわれるwin-winの関係というのは握手とジャブのバランスがうまくとれた状態のことを言う。必ずしも相互において全ての要求が通されるということはありえない。そしてビジネスの現場には妬みや謀略もあるので、気を許せば足をすくわれる事態にもなる。そうなったとき、責任範囲が不明瞭な友人同志のビジネスはそうした事態を内部も外部もまとめることが困難になるということなのだろう。

トラブルが何も起こらないこともある。しかし、本気でビジネスに取り組むのであれば順風満帆であることはないので、何も起こらないというのは、何もやっていないということに等しい。それはやはりそのビジネスが「ビジネスごっこ」のレベルに留まっているということだ。

ただ、何にしろ経験は大切だとは思うので、「お友だち同志ビジネスは期待する成果を得られないことがわかった」という経験を得て次の機会に活かすことはできるだろう。

こうしたことを知れば、お友だち同志でビジネスをするということは、リスクが高いということは理解できる。それでもやる、と言うのならば、「本気でビジネスをやる」との不退転の決意を持って各個人が最高責任を持つ意識で臨むならば、活路を見出せることもあるのかも知れない。
 
 
 


タグ:書評



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posted by しん at 09:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 はてなブックマーク - 仕事ができる人は「負け方」がうまい
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