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2009年01月23日

民間防衛 スイス政府編

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民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる

民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる」を読了。


本書は、スイス政府による著作で、スイス全土の各家庭に1冊づつ配られているものである。

本書は英国の民間防衛研究所の機関誌の書評において、「第三次世界大戦が勃発しても生き残る国民はスイス人だけであろうし、彼らはまたそれに値する」と述べている。

スイスは平和を愛する中立国として有名であるが、それは単にスローガンとして平和を掲げているのではない。

戦乱のヨーロッパの歴史のなかで150年もの間、平和を維持することができた理由は、国民が自由と平和への渇望と有事に備えたたゆまぬ努力があるからである。

ナチス・ドイツのヒトラーでさえ、第二次世界大戦中のスイス攻撃を断念させた実績がこの証明となる。

本書は、「民間防衛」の手法として、
1.準備体制
・備蓄するための品物、保管方法
・緊急持ち出し品の内容
・避難所の設備
・民間防災体制
・心理的な国土防衛の心得

2.戦時体制
・核兵器による攻撃があった場合の対処
・生物兵器による攻撃があった場合の対処
・化学兵器による攻撃があった場合の対処
・被災者の救援、救助
・消火活動
・救護と応急手当

を示す。

さらに、戦争シミュレーションとして
・兵器による攻撃と侵略
・経済戦争
・革命闘争
・テロ、クーデター、外国の介入
・占領された後のレジスタンス(抵抗活動)による解放運動

などが示される。

戦争シミュレーションはかなりショッキングな内容であるが、こうした内容を政府がスイスの各家庭に示すことにより、有事に対する心構えと備えを全国民が一致した意識のもとに行動に起こしているのである。

スイス国民は、平時から戦時に備えて2年間分くらいの食糧、燃料などの備蓄をし、24時間以内に最新鋭の武器を備えた約50万人の兵力の動員が可能な体制を整えているのである。

「平和主義」だからといって、すべての武装を放棄しているわけではない。現在は陸続きの隣国が友好国であり、差し迫った危機があるわけではないが、ヨーロッパの戦乱の歴史をその目で見てきたからこそ武器を備えているのである。

本書では近代戦争は武器による攻撃だけではないと記す。
全面戦争であり、平和なときから政治、経済、心理面で徐々に敵国の工作により密かに静かに浸透していき、ある局面を迎えたときに一気に占領されてしまうと記す。

この記述と本書で描かれたシミュレーションを読むと寒気がするほど、わが国の現在の状況と酷似していることがわかる。あまりにもピッタリはまるのである。

「平和主義だから非武装でいい」「自衛隊なんかいらない、解体しろ」「参政権を在日外国人にも与える」といった意見・論調、政党の政策は危険と隣り合わせということだ。非武装でいいからと自衛隊を解体してしまうと、わが国の資源、技術を欲している外国にあっと言う間に攻め込まれて占領されてしまうだろう。
一見、国民寄りの政策を掲げる政党の、話題となる大きな政策の隅に隠れた政策を見るととんでもない内容が掲げられていることがあり、こうしたわずかな変化が後々に国民を恐怖に陥れてしまうことになる。

こうした工作はメディアによっても行われる。外国向けに日本の習慣、風俗を歪曲・ねつ造して変態報道を長年続けてきた毎○新聞、反日メディアと呼ばれる朝○新聞などの報道姿勢を見るにつけ、国民に危険な世論誘導をしているとも考えられる。

お笑い番組やバラエティ番組を視聴させることによりマナーやモラルのない人格を形成させて国民生活を殺伐なものとし、国民を白痴化して政治に目を向けさせなくすることにより、無茶な政策が通るようにしているとも考えられるのだ。小泉−竹中コンビによる改革路線が実はアメリカの年次改革要望書に沿ったものであったことを思い起こせば、良かった面もあるにせよ現在の状況が危機的状況であることは誰にでもわかるだろう。

さらに見方を変えれば、わが国の経済を危機におとしめている現在の円高は、ドルに対してレートが高いのが円だけというのは、はたして本当に円が強いという理由からなのか、疑問に思うところでもある。



本書は自由と平和を愛する全てのスイス人に向けられたものであるが、日本人も読んで損はない。

戦時備蓄や救護の手法が記述されているが、それは戦時備蓄だけではなく、新型インフルエンザ、大震災、ハイパーインフレや恐慌時の物資不足にも有効となる。

平和なときから潜在的な脅威は常に存在し、これが顕在化するときにはすでに手遅れとなってしまう。脅威がどのような形でもたらされるのかを知り、どうやって防ぎ、いざというときにどういう体制をとればよいのかを知ることが必要である。

すべての日本国民がこれを読み、一致した認識を得て備えること、
これこそ民間防衛である。




民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる

原書房
売り上げランキング: 1747
おすすめ度の平均: 5.0
5 中学生あたりから読んでもらいたい
5 核恫喝・内部浸透・間接侵略。思い当たることばかり。
5 すばらしい
4 今の日本人はまず意識改革から
4 日本流の民間防衛が必要

 


タグ:書評



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posted by しん at 02:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 はてなブックマーク - 民間防衛 スイス政府編
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